実行委員会について
Members


元風呂無しの銭湯通い、ご褒美としての銭湯、番台アルバイトなど、銭湯への想いもそれぞれだが、絵画、染色、メディア、歌、演出家など、表現手法も多岐に渡るメンバーである。各々の立場で意見を述べるので、話が一向にまとまらず頓挫してしまうことは日常茶飯事。討論が始まったかと思えば、3歩進んで5歩下がる始末。一貫性はない。あるのは銭湯に対するそれぞれの熱い想いと創作欲求である。犬、猿、雉のように異なる者同士は、MOMOTAROの出現を前にただ存在している。
我々は今年、『銭湯芸術:混交』を目論む。自分とは、世界とはいったい何なのか。簡単に言葉では説明できない、意味づけることの是非もすり抜けるスリリングで非効率な試みである。生半可では混じり合わない社会において、裸で湯につかれば老若男女、国籍も超え私たちの境界がゆらゆらとあやふやになるのが銭湯である。
様々な違いを越境する私たちは、個々が抱えるバックグラウンドと独特のキャラクターをすり抜けた、てんてこ舞い銭湯芸術集団なのだ。